子宮筋腫とは
子宮の筋肉に発生する筋腫(良性腫瘍)です。成人女性では無症状の方を含めると約20%の方に子宮筋腫が存在するといわれています。発生・増大にはエストロゲンが大きく関係し、35歳から50歳の方が全体の80%といわれています。
はっきりとした原因は不明ですが、初潮の低年齢化、環境ホルモンとの関わり、免疫機能の低下との関わり、増殖因子の作用(学説)、他、これらが挙げられています。
子宮筋腫により起こりやすい症状
●生理の出血量が多い
●生理の期間が長い・・ダラダラと続く
●レバーのような血の塊(血塊)が出る
●下腹部にしこりがある
※悪性腫瘍との鑑別の必要性有り
●おりもの(帯下)の増加・・水っぽいおりものが増える
●生理痛・・筋腫の場所により痛みが出やすくなることもあります
●貧血・・疲れやすさ、立ちくらみ、めまい、動悸
●不妊・・25%〜35%の方が妊娠しにくくなると言われています
子宮筋腫になるリスクが高くなる方
●生理が不調な方
●無排卵性月経の方
●妊娠、出産の経験がない方
中国医学(漢方)では
子宮筋腫は、陰陽のバランスが崩れていることが根本にあると考えます。そして、血流およびひとりひとりの方の体質も重視します。
陰陽のバランスについて
中国医学では、エストロゲンの働きを陰と、プロゲステロンの働きを陽と考え、体質に合う漢方薬を選びます。
例えば、基礎体温表をとっていただいた際に、低温期から高温期への移り変わに、日にちが何日もかかる場合、陽の力が不足している可能性が高いとも考えられます。このような場合、陽を補う漢方薬がより的確なものになることがあります。
養生として
生活のリズムが不規則な方、夜おそくまで起きてみえる方、ストレスが多い方は、リスクが大きくなりますのでご注意下さいね。
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