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■むくみ・浮腫ふしゅ |
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全身のむくみ・浮腫で、指で押すと陥没するものを指します。
タイプを4つにわけて紹介
(1)水湿困脾タイプ
症状:慢性的な全身のむくみ。最初は手足に生じやすく、腹部、下半身が顕著にむくみやすい。体が重だるい。胃がむかむかしやすい。小便の量が少ない。
(2)脾陽虚タイプ
症状:下半身が顕著にむくむ。指で押すと陥没してなかなかもとにもどらない。むくみを繰り返すようになり、慢性化する。疲労倦怠感。手足が冷える。食欲不振。便がやわらかくなりやすい。小便の量が少ない。
(3)腎陽虚タイプ
症状:全身の浮腫で、下半身からはじまることが多い。腰より下がとくにむくみやすく、くるぶしの部分が強くむくみやすい。腰や膝がだるく疲れやすい。寒がりやすく、手足が冷える。
(4)気血両虚タイプ
症状:慢性的な顔や手足のむくみ。唇の色がうすい、もしくは淡白。頭がふらつきやすい。動悸。息切れ。食欲不振。疲れやすい。
※上記の他にも、かぜ様症状を伴う「風ふう」が関係するむくみ・浮腫もあります。
参考
症状による中医診断と治療上巻、燎原書店、1987年5月、92-93
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